ad1

2016/12/21

世界新聞(株)寄稿第5弾は、中国・ロシア・北朝鮮の風景を一度に望める中国・防川!

こんばんは、海外旅行好きのタケオです!


世界新聞(株)への投稿第5弾は中国・防川!



世界新聞(株)への記事寄稿・掲載について、2016年12月21日に第5弾が掲載されました!


記事内容は、中国・ロシア・北朝鮮の国境が集まり、3ヶ国の風景を一度に望める中国・防川の紹介です!
中国・延辺朝鮮族自治州旅行 Part 4‐琿春市内の中露朝国境地帯・防川を巡るを再編集し、寄稿したものです。


下記リンクから是非ご覧ください!


日本と意外な関係…。北朝鮮・ロシア・中国の国境が接する琿春市で見たもの


中国・防川で中国・ロシア・北朝鮮の風景を望める「龍虎閣」。
この建物の展望フロアを上がるとそこには????
続きは世界新聞の記事で!


※世界新聞運営者の書籍はコチラ!



引き続き、本ブログと世界新聞での記事を楽しみにして下さい!


中国東北地方への旅行や、中国に住む朝鮮族のことに関しては、コチラの書籍もどうぞ!

2016/12/11

韓国最新政治事情‐弾劾訴追案の発議から国会採決での可決に至るまでの経緯を整理!

こんばんは、韓国政治の混乱を憂うタケオです。
前回の韓国最新政治事情において、「崔順実ゲート(최순실 게이트)」関連疑惑でこれまでにない危機に陥っている韓国の朴槿恵(박근혜、パク・クネ)大統領が、2016年11月29日に「自らの進退問題を、国会の決定に一任する」と述べたとお伝えしましたが、その後野党3党が朴大統領の弾劾訴追案を発議し、12月9日の国会採決において、有効投票数299票中賛成234票という圧倒的な賛成多数で可決しました。
今回は12月3日の弾劾訴追案発議から12月9日の国会採決までの経緯を整理してみたいと思います。


目次
1. 野党3党+無所属議員 弾劾訴追案発議
2. 「崔順実ゲート」疑惑関係者 聴聞会で曖昧な発言や「知らない」に終始
3. 弾劾訴追案可決 与党セヌリ党から62人に及ぶ大量造反
4. 黄教安国務総理 大統領職を代行「国民の声を傾聴、最大限国政に反映」
5. 終わりに‐憲法裁判所の判決日はいつ?


野党3党+無所属議員 弾劾訴追案発議



11月29日の朴槿恵大統領発言で、自らの早期退陣がないと見てか、野党3党と無所属議員の計171人は、朴大統領に対する弾劾訴追案を発議しました。


弾劾訴追案に記載された主な弾劾理由事項としては、以下の3点になります。
「崔順実ゲート」関連疑惑に加え、別途国民の一部から非難の上がっていたセウォル号(세월호)沈没事故の対応に関しても記載されているところが注目に値します。

1.
崔順実氏等の側近達が政策に介入し、国務会議に影響力を行使したことによる代議民主主義義務違反

2.
セウォル号沈没事故の際に、大統領が最高決定権者として被害状況や救助進行状況を全く把握していなかったことによる、憲法10条「生命権保障」違反

3.
大企業に対し、財団法人ミルとKスポーツ財団に出資金を出させたこと等の第三者収賄罪


※参考リンク
聯合ニュース2016年12月3日配信「野党3党+無所属議員 朴大統領弾劾訴追案発議('야3당+무소속' 의원 171명, 朴대통령 탄핵소추안 발의)」



「崔順実ゲート」疑惑関係者 聴聞会で曖昧な発言や「知らない」に終始



12月6日と8日には、「崔順実ゲート」関連疑惑に関する聴聞会が国会で行われました。


6日には財閥の役員級8人が証言台に立ちました。
証人として聴聞会に出席した財閥役員級の中には、辛東彬(신동빈、シンドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテ(롯데)グループ会長も含まれています。


特に崔順実氏の娘である鄭維羅(정유라、チョン・ユラ)の乗馬選手としての援助疑惑がもたれている李在鎔(이재용、イ・ジェヨン)サムソン電子(삼성전자、サムソンチョンジャ)副会長は、「(崔順実氏のことは)個人的には知らないが、いつ知るようになったかはわからない」という曖昧な回答をしました。


8日には金淇春(김기춘、キム・ギチュン)前青瓦台(日本での官邸に相当)秘書室長や、自身への便宜疑惑が持たれているチャ・ウンテク(차은택)CM監督等が出席。
特に金淇春前青瓦台秘書室長は、大部分の質問に対して「記憶がない」とか「知らない」の一点張りだったり、崔順実氏のことを当初「知らない」としつつも、証拠を出されると「錯覚していた」として発言を撤回したり等しました。


※参考リンク
KBS2016年12月6日配信「崔順実国政調査 第1回聴聞会 財閥総裁出席(‘최순실 국조’ 1차 청문회…재벌총수 출석)」
KBS2016年12月8日配信「崔順実聴聞会終了 核心疑惑追求の度に「知らない」(‘최순실 청문회’ 종료…핵심 의혹마다 ‘모르쇠’)」


弾劾訴追案可決 与党セヌリ党から62人に及ぶ大量造反



12月9日、国会にて弾劾訴追案の採決が行われました。
可決されるには、国会全300議席中3分の2以上である200議席以上の賛成が必要で、野党3党と無所属議員が172議席を占める中、マスコミや政治評論家の間では、与党からの造反が30~40議席に上り、可決されるとの予想が多かったですが、実際の結果は、299議員が無記名投票に参加した中、賛成234票、反対56票、棄権2票、無効7票の圧倒的賛成多数で可決されました。


結果的に62票もの造反が出たことになり、与党から朴槿恵大統領と距離を置く「非朴系(비박계)」議員38人が賛成に回った他、朴大統領に近い「親朴系(친박계)」議員からも賛成した議員が多かったと見られます。


弾劾訴追案可決により、憲法裁判所が弾劾訴追案可決から180日以内に弾劾賛否の判決を下すというスケジュールが確定しました。


※参考リンク
朝鮮ビズ2016年12月9日配信「朴大統領弾劾訴追案可決 賛成234票 親朴系一部も造反か(박 대통령 탄핵 소추안 가결…찬성 234표, 친박계 일부 동조한 듯)」


朴槿恵大統領弾劾訴追案の採決が行われた韓国国会議事堂(2015年12月13日撮影)


オーマイニュースTV公式Youtubeチャンネル2016年12月9日配信「朴槿恵大統領弾劾訴追案可決の瞬間(박근혜 대통령 탄핵소추안 가결의 순간)」


黄教安国務総理 大統領職を代行「国民の声を傾聴、最大限国政に反映」



朴槿恵大統領に対する弾劾訴追案が可決されたことで、朴大統領は職務停止の状態になり、黄教安(황교안、ファン・ギョアン)国務総理(日本の首相に相当)が大統領職を代行することになりました。


黄国務総理は、大統領職開始後に開いた「対国民談話(대국민담화)」の中で次のように述べています。


※参考リンク
ソウル経済新聞2016年12月9日配信「【全文】(黄教安 権限代行 対国民談話[전문]황교안 권한대행 대국민 담화)」


존경하는 국민 여러분,
저는 최근 국민 여러분께서 평화적 집회 등으로 민주적 의사표시를 하시는 모습에서 성숙한 대한민국의 미래를 볼 수 있었습니다.
정부는 국민 여러분의 목소리를 경청하여 최대한 국정에 반영토록 하겠습니다.
이제는 거리의 목소리가 현재의 국가위기를 극복하는 동력으로 승화되도록 국민 여러분께서도 뜻을 모아주시기를 머리 숙여 간곡히 당부드립니다.
  
尊敬する国民の皆様私は昨今皆様の平和的集会等で民主的意思表示をなさっている姿から、成熟した大韓民国の未来を見ることができました。政府は国民の皆様の声を傾聴し、最大限国政に反映するように致します。市井の声が現在の国家危機を克服する動力となるよう、国民の皆様もそれぞれの思いを結集して下さるよう、頭を下げて心の底からお願い申し上げます。 

여야 정치권과 국회에 부탁드립니다.
국가와 국민이 하루속히 안정을 되찾을 수 있도록 힘과 지혜를 모아주시기 바랍니다.
정부도 국회와 긴밀히 소통하면서 국가안보, 경제회생, 민생해결과 함께 국정안정에 최선을 다하겠습니다.
 
議員の皆様と国会にお願い申し上げます。国家と国民が一日も早く安定を取り戻せるよう、力と知恵を結集して下さい。政府も国会と緊密に連絡を取り合いながら、安全保障・経済回復・生活問題解決と共に、国政安定に最善を尽くします。 

지금 같은 엄중한 시기에 공직자들의 소명의식과 헌신이 무엇보다 중요합니다.공직자 여러분께서도 오직 국민과 함께 한다는 자세로 심기일전하여 주어진 책무를 충실히 수행해주시기를 바랍니다. 
今のような厳しい時期に公職者の使命感と献身が何よりも重要です。公職者の皆様もひたすら国民と共に歩むという姿勢で、心機一転与えられた責務を充実に遂行して下さるようお願い申し上げます。 

존경하는 국민 여러분,
지금 세계가 대한민국을 주시하고 있습니다.
그동안 우리는 외환위기, 국제금융위기, 각종 사회갈등 등 여러 위기와 혼란을 슬기롭게 극복해왔습니다.
나라 안팎의 위기 극복을 위해 다시 한 번 힘을 모아주십시오.
국정운영에 한 치의 흔들림이 없도록 적극적인 협조와 성원을 보내주시기를 간곡히 호소드립니다.
 
尊敬する国民の皆様今世界が大韓民国を注視しています。通貨危機・国際金融機器・各種の社会葛藤等、幾つもの危機と混乱を賢明に克服してきました。国内外の危機克服のために再び力を集めて下さい。国政運営に一切の揺るぎがないよう積極的な協力と声援を送って下さるよう、心の底よりお願いする所存です。


終わりに‐憲法裁判所の判決日はいつ?



朴槿恵大統領弾劾訴追案が可決されたことで、次の焦点は憲法裁判所がいつ判決を下すか、ということになります。


盧武鉉(노무현、ノ・ムヒョン)元大統領の弾劾訴追案が2004年3月12日での国会採決で可決された時は、約2ヶ月後の2014年5月14日に憲法裁判所が判決を下しましたが(棄却となり、翌日に職務復帰)、憲法上では弾劾訴追案可決から180日以内に判決を下すことになっており(憲法裁判所法第38条より)、最長で6ヶ月先の判決が可能となっている中での、憲法裁判所でのスケジュール調整がどのようになるか、注目されます。


尚、憲法裁判所での大統領弾劾決定条件及び弾劾決定・棄却後のスケジュールは次の通りです。


弾劾決定条件:裁判官9人中6人以上の賛成(憲法第111条・113条より)
弾劾決定後:60日以内に大統領選挙実施、選出された新大統領は任期5年(憲法第68条・公職選挙法第35条より)
弾劾棄却後:朴大統領職務復帰(憲法第65条より)


※参考リンク
大韓民国憲法|国家法令情報センター(韓国語)
憲法裁判所法|国家法令情報センター(韓国語)
公職選挙法|中央選挙管理委員会
ソウル新聞2016年12月9日配信「朴槿恵弾劾を控えた今日、12年前の盧武鉉弾劾を振り返る(박근혜 탄핵 앞둔 오늘, 12년 전 노무현 탄핵을 돌아보다)」



現代韓国や朴槿恵氏については、こちらの書籍もご参考に!

2016/12/10

韓国の新高速鉄道SRTの概要と、SRTとKTXの所要時間・料金比較!

こんばんは、韓国の政治動向と同じく、韓国の鉄道事情も気になるタケオです。
本日2016年12月9日、韓国で新しい高速鉄道SRT(Super Rapid Train)が開業しました。
そこで、今回はSRTの概要、そしてSRTと既存の高速鉄道KTX(Korea Train eXpress)との所要時間・料金の比較等について書きたいと思います。


目次
1. SRTとは?
2. SRT運行区間
3. SRT開業に合わせて建設された水西~平澤高速専用線
4. SRT時刻表
5. SRTのサービス
6. SRTはKTXと比較して14分の時間短縮
7. SRTの料金は対KTX比較で12~13%おトク
8. 仁川・金浦国際空港から水西・ソウル・龍山までの経路・所要時間・料金
9. 終わりに‐日本から来て鉄道を利用する際はKTXの方が便利


SRTとは?



SRTは、公的資金72.5%、民間資金27.5%の資金の下設立された株式会社SRが運営する高速鉄道です。


SRの株主構成・出資比率は以下の通りです。


KORAIL(韓国鉄道公社(한국철도공사)):41%
私立学校教職員年金公団(사립학교교직원연금공단):31.5%
IBK企業銀行(IBK기업은행):15%
KDB産業銀行(KDB산업은행):12.5%


SRT運行区間



SRTはソウル特別市(서울특별시)江南区(강남구、カンナムグ)にある水西駅(수서역、スソヨッ)から釜山広域市(부산광역시、プサンクァンヨッシ)の釜山駅(부산역、プサンニョッ)及び全羅南道(전라남도、チョルラナムド)の木浦駅(목표역、モッポヨッ)を結びます。
SRTの開業により、京畿道(경기도、キョンギド)華城市(화성시、ファソンシ)に東灘駅(동탄역、トンタンニョッ)、同道平澤市(평택시、ピョンテッシ)に芝制駅(지제역、チジェヨッ)が新設されます。
水西駅より芝制駅から少し先にある京釜高速線(경부고속선)接続点までは新設された高速専用線を走り、それ以降は既存の京釜高速線又は湖南高速線(호남고속선)を利用します。


SRT開業に合わせて建設された水西~平澤高速専用線


SRTの開業に合わせ、水西駅から平澤市内に位置する京釜高速線接続点に及ぶ61.1kmの高速専用線が建設されました。


61.1kmの内52.3kmは地下40~50mに掘られた栗峴トンネル(율현터널、ユリョントノル)を走るということですが、この栗峴トンネルは、スイスのゴッタルドベーストンネル(Gotthard Basistunnel)と日本の青函トンネルに次ぐ3番目に長いトンネルだそうです。


このような長いトンネルの建設があってか、総工費は3兆ウォン(約2,950億円)という巨額事業となっています。


※参考リンク
聯合ニュース2016年11月2日配信 「20分間暗いトンネルの中を走る水西~平澤間 KTXと同じようで違う(20분간 어두운 터널 달려 수서-평택 연결…KTX와 같은 듯 달라)」


韓国鉄道施設公団(한국철도시설공당)公式Youtubeチャンネル「水西高速鉄道広報映像(수서고속철도 홍보영상)」


SRT時刻表



SRTの時刻表がSR公式ウェブサイト上の下記リンクに掲載されています。
駅名がハングルだけでなく漢字・アルファベットも併記されているので、韓国語がわからない方でも解読できます。


SRT列車時刻表案内|SR


水西発釜山方面のSRTは全列車が釜山駅までの運行、木浦方面のSRTは、半数が光州広域市(광주광역시、クァンジュクァンヨッシ)の光州松汀駅(광주송정역、クァンジュソンジョンヨッ)止まり、残り半数が木浦駅終点までの運行になっています。


SRTの水西駅発車時刻はパターン化されているわけではありませんが、釜山駅行SRTは大体1時間に2、3本、光州松汀駅止まりSRTは1時間に1本、木浦駅行SRTは2時間に1本の割合で運行されます。


因みに、2016年12月9日現在のソウル駅発釜山駅行KTXは大体1時間に2、3本、龍山発光州松汀駅止まり・木浦駅行KTXは1時間に1、2本の割合です。


SRTのサービス



SRTの列車はKTX山川(KTX 산천)と同じ8両編成で、1+2列の特室(특실)1両、残り7両が2+2列の一般室(일반실)の構成です。
全てKTX山川の2次車であるB-Typeと同型の車両で運行されるため、全座席に電源コンセントが設置されていますが、既存のKTX山川B-Typeより、前座席との間隔が約5㎝広くなったのが特徴です。


2010年5月2日に釜山駅で撮影した、SRT運行車両とほぼ同型のKTX山川A-Type。
SRT運行車両は、写真の青色がワインレッド色になっています。


2016年6月11日にKTXに乗車した際に使用できた無料Wi-Fiは、SRT列車でも使用可能とのこと。



SRTはKTXと比較して14分の時間短縮



釜山・光州松汀・木浦へのSRTとKTXの平均所要時間を比較してみたのが以下です。
KTXはソウル駅(서울역)又は龍山駅(용산역、ヨンサンニョッ)からの計算です。
SRTの方が14分の時間短縮という結果になりました。


運行区間 ソウル・龍山発KTX(平均) 水西発SRT(平均) 短縮時間
釜山 2時間42分 2時間28分 14分
光州松汀 1時間57分 1時間43分 14分
木浦 2時間34分 2時間20分 14分


SRTの料金は対KTX比較で12~13%おトク



次に釜山・光州松汀・木浦へのSRTとKTXの一般室料金を比較してみました。
KTXの料金はソウル駅又は龍山駅発の計算で、全ての料金はそれぞれ韓国ウォンです。
SRTの方が12~13%安い結果となりました。


運行区間 KTX一般室料金 SRT一般室 運賃差額 対KTX割引率
釜山 59,800 52,600 7,200 12%
光州松汀 46,800 40,700 6,100 13%
木浦 52,800 46,500 6,300 12%




仁川・金浦国際空港から水西・ソウル・龍山までの経路・所要時間・料金



日本から飛行機で来てからSRTやKTXに乗る場合は、仁川国際空港(인천국제공항、インジョンクッチェゴンハン)及び金浦国際空港(김포국제공항、キムポクッチェゴンハン)から空港鉄道(공항철도)又は首都圏電鉄(수도권전철)で始発駅までの時間・料金も考慮する必要があるかと思います。


以下は仁川又は金浦国際空港からSRT・KTX始発駅までの行き方・所要時間・料金を記したものです。
尚、料金はTマネーカード(티머니카드)等の交通ICカード利用時を想定しています。


◎仁川国際空港駅~水西駅

使用路線:空港鉄道一般列車→ソウル地下鉄2号線(弘大入口駅乗り換え)→KORAIL盆唐線(往十里駅乗り換え)
所要時間:1時間55分程
料金:4,350ウォン


◎金浦空港駅~水西駅

使用路線:ソウル地下鉄9号線急行→KORAIL盆唐線(宣靖陵駅乗り換え)
所要時間:1時間程
料金:1,750ウォン


◎仁川国際空港駅~ソウル駅

使用路線:空港鉄道一般列車
所要時間:53分
料金:4,150ウォン


◎金浦空港駅~ソウル駅

使用路線:空港鉄道一般列車
所要時間:19分
料金:1,450ウォン


◎仁川国際空港駅~龍山駅

使用路線:空港鉄道一般列車→KORAIL京義・中央線(弘大入口駅又は弘徳駅乗り換え)
所要時間:1時間15分程
料金:4,050ウォン


◎金浦空港駅~龍山駅

使用路線:ソウル地下鉄9号線急行→首都圏地下鉄1号線(鷺梁津駅乗り換え)
所要時間:35分程
料金:1,450ウォン


仁川国際空港から水西駅までは2回の乗り換えが必要で、ソウル駅や龍山駅まで行くより倍近くの時間が掛かってしまいます。
料金については、違いは大きくありません。


一方、金浦国際空港からは、ソウル地下鉄9号線に乗ると、宣靖陵駅で水西駅を通るKORAIL盆唐線に乗り換えることができるため、9号線で10分間隔で運行される急行に乗れば、1時間程で水西駅に着くことができます。
それでもソウル駅や龍山駅まで行くのと比べてしまうと倍近く掛かってしまっています。
料金については、仁川国際空港からの場合と同じく、違いはさほどありません。


終わりに‐日本から来て鉄道を利用する際はKTXの方が便利


日本からソウルに来て、鉄道で地方都市に行く場合を考えますと、SRTとKTXを比較した際、個人的にはKTXを利用する方が便利だと思います。


理由はただ一つ、水西駅まで行くのに掛かる時間の長さに尽きます。
空港から水西駅まで行くのに、ソウル駅や龍山駅に行く時と比べて倍近く掛かるというのは、かなりのタイムロスです。
そして、始発駅までの移動に長時間掛かるということは、それだけ手荷物やスーツケースを引いて移動する時間も長く掛かるわけで、旅行において移動だけで疲労度が濃くなってしまうのはもったいないです。


12月9日以降のSRT及びKTXの時刻表を見ると、KTXの開業以降長距離高速鉄道輸送の全てを担ってきたKTXから、一部(25%程?)をSRTに移管したような形になっているので、日本からソウルを経由して鉄道で地方都市に行くのには多少不便になってしまった感があります。


但し、SRTの新設目的は、江南区を中心としたソウル特別市漢江以南地域住民を対象にした利便向上なので、海外観光客が割を被ってしまうのは致し方ない面があるかもしれません。


今後SRTとKTXが競争することで、運行本数や料金体系に変化が生じる可能性もあるので、これからのSRTとKTXの行方を注視したいと思います。


韓国での鉄道旅については、こちらの書籍もご参考に!