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2018/08/06

キヤノンEOS Kiss X7iから富士フイルムX-T2に乗り換えて4ヶ月半、感じたことを書いてみた!

レンズ交換式カメラ使用歴約3年8ヶ月のタケオです。

2014年12月に初めてのレンズ交換式カメラとしてキヤノンの一眼レフカメラEOS Kiss X7iを購入し、これまで約3年間活躍。

しかし、2018年3月に富士フイルムのミラーレス一眼カメラX-T2を購入し、ゴールデンウイークでのドイツ旅行でガシガシ写真を撮りまくり!

2018年7月には当初併用の予定だったEOS Kiss X7iを売却する程、X-T2の魅力にハマっています!

今回は実質乗り換えてから約4ヶ月半経って感じたことを書きたいと思います。



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目次
1. キヤノン一眼レフから富士フイルムミラーレス一眼乗り換えの理由
2. 富士フイルムX-T2を選んだ理由
3. 富士フイルムX-T2の良いと思った点
4. 富士フイルムX-T2の改善して欲しいと思った点
5. 終わりに






キヤノン一眼レフから富士フイルムミラーレス一眼乗り換えの理由


僕はこれまで以下のカメラを使って来ました。


オリンパス CAMEDIA C-3040ZOOM(?~2006年11月)
キヤノン  IXY DIGITAL 800 IS(2007年3月~2013年1月
ニコン   COOLPIX S9300(2013年4月~11月)
キヤノン  PowerShot SX50 HS(2013年11月~2014年12月)


ドイツ・ベルリン私費留学を控えた2014年暮れ、一眼レフカメラデビューしたいと思っていた頃に、キヤノン公式ウェブサイトでEOS Kiss X7iの再調整品が手に入りやすい価格で販売されているのを目にして即購入。

以来、ソウル私費留学を経て、今年2018年のロシア・モスクワ旅行まで大活躍してくれました!

しかし、そんな僕が何故富士フイルムのミラーレス一眼カメラを欲しくなったかと言いますと。




富士フイルムのカメラが作り出す独特の色合いに惹かれたから!




2017年3月5日に六本木を街歩きしていると、東京ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアで写真家佐藤尚さんの写真展「47 ぼくのより道~ガイドブックにないニッポン探訪」が開催されていたので何となく入ってみたら、展示されていた写真の中に青々とした空と生き生きとした植物の緑の色が際立って美しく写っていることに衝撃を受けました

この時、2013年ゴールデンウイークに初めてドイツ・ベルリンを旅行した時のティアーガルテン(Tiergarten)の青々とした新緑を(自分なりに)偶然上手く撮影出来たことを思い出したんですが、最近そういった写真が撮れていないことに気付いてしまったんです。

富士フイルムのミラーレス一眼カメラで旅先の美しい風景を撮ってみたいと思うようになったのが購入に当たっての一番の理由です。



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2012年5月1日にキヤノンIXY DIGITAL 800 ISで撮影したティアーガルテン(Tiergarten)。
悲惨な歴史だけではないベルリンの魅力を教えてくれた一枚!
(f値2.8、焦点距離5.8mm、シャッタースピード1/320秒、ISO感度82)






富士フイルムX-T2を選んだ理由


富士フイルムのミラーレス一眼カメラを買いたいと思ったら、次は機種選び。

最終的に購入したX-T2以外にも候補に挙がった機種は次の3機種ありました。










では何故X-T2を選んだのか、その理由は以下の2つです。


1.  防塵・防滴・耐低温構造

海外旅行先の環境は、高温でスコールの多いシンガポールから、氷点下が当たり前の冬の韓国まで様々。

どんな条件の下でも写真を撮りたいとなると、防塵・防滴・耐低温構造は必要不可欠。

富士フイルム公式ウェブサイト中のX-T2紹介ページでは、動作環境として「温度:-10℃~+40℃、湿度:10%~80%」との記載があったので、僕の希望条件を満たすものでした。

X-H1・X-Pro2も同様の特長があり、ここでX-T20は候補から外れました。




2. 露出補正ダイヤル・シャッタースピードダイヤル・ISO感度ダイヤルの操作性の良さ

家電量販店やCP+で実際に機種を触ってみた中でX-T2が良いなと思った点はというと。





露出補正ダイヤル・シャッタースピードダイヤル・ISO感度ダイヤルがそれぞれ独立していて、写真を撮る上で重要な要素であるこれらの数値を1ステップで変えられる!





キヤノンのEOS Kiss X7iでは、露出補正ですらカメラ背面右側にある露出補正ボタンを押してから、同上部右側に出っ張っているダイヤルを回すという2ステップの操作が必要だったことを考えると、これはとても新鮮で、非常に使いやすいと好印象を持ちました。

X-H1は、シャッタースピードダイヤルとISO感度ダイヤルは存在するものの、露出補正でキヤノンのEOS Kiss X7iと同じような操作を必要とすること。

X-Pro2は、露出補正ダイヤルは独立していますが、シャッタースピードダイヤルとISO感度ダイヤルが同じ位置にあり、ISO感度の変更に2ステップの操作を要することから、いずれも候補から外れました。

以上のことから、X-T2を買うことを決めたというわけです。



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富士フイルムX-T2上部。
右側から、露出補正ダイヤル・シャッタースピードダイヤル・ISO感度ダイヤルと、それぞれの数値を独立して設定出来ます。





富士フイルムX-T2の良いと思った点


富士フイルムX-T2を約4ヶ月半使ってみて感じたことをいくつか挙げます。

先ずは良いと思った点から。


1.  一日中首に掛けていても疲れにくい

X-T2と、同時に購入したフジノンレンズXF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRを合わせた撮影時質量は約997g(カメラ+レンズ=507g+490g)。

それまで使っていたキヤノンEOS Kiss X7iとEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMを組み合わせた時のそれが約1,060g(カメラ+レンズ=580g+480g)ということで、約63gしか撮影時質量が違わないのですが、それでも首に掛かる負担が想像以上に少なく感じます

数値以上に、一眼レフカメラの光学ビューファインダー(OVF)のための反射ミラーとその関連部品によって、一眼レフカメラの方がより重たく感じる、ということなのでしょうか。

それはともかく、旅行中は一日中首に掛けていることも少なくない僕にとって、この点はとても助かっています。




2.  「フォーカスレバー」で測距点を素早く設定可能

X-T2に限らずX-H1・X-Pro2にもそうなのですが、背面右側に、測距点(フォーカスポイント)を自分で決められる、ジョイスティック型の「フォーカスレバー」が付いています。

この「フォーカスレバー」が、上下左右スムーズに動かすことが出来る上に、一方向に押し続けるとフォーカスポイントも端の方まで動く仕組みでとても使いやすく、最大325点のX-T2測距点を比較的素早く設定出来ます

キヤノンEOS Kiss X7iは、背面右側上部にある「AFフレーム」ボタンを押してから、同右側下部にある十字キーで焦点を合わせたい測距点を選ぶのですが、十字キーを1回押すごとに1点しか測距点が動かないので使いづらく感じ、焦点合わせは結局ほぼカメラに任せていました。

そもそも測距点が9つしかなく、焦点を合わせようにも合わせられないことが少なくなかったことから考えると、これはかなり大きな違いです。



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富士フイルムX-T2背面。
右側の「Q」ボタンと十字キーの間にジョイスティック型の「フォーカスレバー」が付いています。




3.  フィルムシミュレーションで表現の幅が広がる

キヤノンの「ピクチャースタイル」は、「風景」以外ノーマルとの違いをあまり感じることが出来なかったところと比べると(細かく設定をしなかった僕がいけなかったのかも知れませんが)、富士フイルムのミラーレス一眼カメラに搭載されている「フィルムシミュレーション」はそれぞれが特徴のある雰囲気を写真に加えてくれている印象。

どの「フィルムシミュレーション」で撮った方がより雰囲気が伝わるかを考えるのが楽しくなりました。

その中でもVelvia(ベルビア)が今一番のお気に入りです。



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2018年5月5日早朝にベルリンのオーストリア公園(Österreichpark)で撮影。
木々のあるところでは大体フィルムシミュレーションをベルビアに設定しています。
白飛びをもう少しなくせば良かったと反省しています。
(f値14.0、焦点距離18.0mm、シャッタースピード1/25秒、ISO感度400)




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2018年5月5日夜に、ベルリンのアレクサンダー広場(Alexanderplatz)にある世界時計(Weltzeituhr)を撮影。
都会の夜の感じを引き出したくて、フィルムシミュレーションをACROS(アクロス)に設定しました。
ISO感度を上げ過ぎたのか、少しノイズっぽいのが見られるかも知れませんがご容赦を。
(f値4.5、焦点距離18.0mm、シャッタースピード1/85秒、ISO感度6400)




4. デュアルスロットでJPEGファイル・RAWファイル同時保存

X-H1・X-Pro2もそうですが、SDカードを2つ挿入出来ることで、キヤノンのEOS Kiss X7iではJPEGファイルのみ保存していたのを、X-T2ではJPEGファイルとRAWファイルの両方で保存するようになりました。

その分SDカードに費やしたお金もかなり大きかったですが。。。

今はカメラ内でRAWファイルからの現像が可能ということで、今更RAW現像の面白さを体感している最中です(汗)。






5. パソコンにUSBケーブルを繋いでカメラのバッテリー充電

これまでは、海外旅行中宿泊先でないと中々充電が出来なかったカメラのバッテリー。

X-T2では、バッテリーを専用充電器に取り付けるだけでなく、パソコンとUSBケーブルを介して繋ぐことでも充電が可能

後にも書きますが、一眼レフカメラと同じ感覚で写真を撮っているとバッテリーが1日も持たない中で、バスや列車での移動中やカフェで寛いでいる時にパソコンを広げてバッテリー充電が出来るのはとても有難いです。

但し、使用説明書ではUSB2.0ケーブルでも出来るように書かれていますが、僕の場合は何故かUSB3.0ケーブルでないと出来ません。

でもUSB3.0ケーブルは手頃な値段で手に入るので問題ありませんでしたけど。






因みに、この機能はX-H1でも使えますが、X-T2と同様の上位機種に位置付けられているX-Pro2では、使用説明書を読む限りではこのような充電が出来ないようです。

この点ではX-Pro2に関して改善の余地があるのではないかと個人的には思います。





富士フイルムX-T2を使ってみて改善して欲しいと思った点


富士フイルムX-T2を約半年間使ってみての感想。

続いて改善して欲しいと思った点。


1.  バッテリーの消費がめちゃくちゃ速い

ミラーレス一眼カメラ全般の話として、あらゆる評価サイト等で覚悟してはいたものの、バッテリーの減る速さが一眼レフカメラと比較してしまうと尋常じゃないです。

僕の旅行先での1日写真撮影枚数は200枚程度で、キヤノンEOS Kiss X7iの時はこの撮影ペースで2日間は余裕で持ってくれていましたが、それと同じ感覚で富士フイルムX-T2を使うと、夕方頃には既にバッテリー切れ寸前の表示に。。。

特に連写機能をいっぱい使ってしまうと尚更減りが速くなります。。。

というわけで、結局予備として純正バッテリーを2つ購入する羽目に。。。

でも2つ目は楽天ポイントで全額支払えたので助かりましたけど(苦笑)。








2.  スマートフォンとのWi-Fi接続に時間が掛かる


僕が所持しているiPhone 7に「CAMERA REMOTE」という富士フイルム公式アプリをダウンロードし、スマートフォンのWi-Fi設定画面で指定のネットワーク名をタップすると、カメラ内のJPEGファイル形式写真をスマートフォンに転送出来ます。

しかし、指定のネットワーク名をタップしてから実際にWi-Fi接続されるまでの時間が長すぎる

感覚的なものではありますが、スマートフォン画面左上のアイコンが「4G」からWi-Fi表示に切り替わるまで30秒以上掛かるイメージです。

他社製カメラのWi-Fi機能を使ったことがないので、この秒数が特段速いのか遅いのかはわかりません。

しかし個人的には、共有サイトでの写真即時シェアが当たり前の時代にあっては長すぎやしないかと思ってしまいます。。。

その上、カメラからのWi-Fiが弱いせいか、カメラとスマートフォンをかなり近づけた上で、両方ともちゃんと平地に置いた状態でないと接続がままならないのも如何なものかと。。。







終わりに:X-T2は僕がこれまで所持したカメラの中で一番満足のいくカメラ!


如何でしたでしょうか。

総合的に評価しますと。




富士フイルムX-T2を購入して大満足です。




バッテリーの減りは前機種に比べて尋常じゃないけど、スマートフォンとのWi-Fi接続にも時間が掛かるけど。

青と緑をはじめとした独特の色合いは期待通りで、僕にとっては納得のいく良い写真が撮れてなんぼだということを改めて認識しました。

(これ以上バッテリーが持たなかったら流石に我慢ならなかったかも知れませんが。。。)

3年半前に初めてレンズ交換式カメラを買おうとした時には、ミラーレス一眼カメラは全く眼中になかった僕が、今やミラーレス一眼カメラを愛用しているとは、「常識を疑え」の証左なのかも知れません。

数週間実際に機種を触ったり、データを比較したりして選び抜いたので、X-T2の作り出すパフォーマンスには満足していますし、僕が所持して来たカメラの中で一番満足のいくカメラです。

まだまだ僕は初級者から中級者・上級者へとステップアップしようとしている段階にあるので、これから写真のことを勉強していきながら、X-T2で観る人の心が動くような写真を沢山撮っていきたいです!



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