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2015/11/23

「男性だから~」や「女性だから~」とは?

ベルリンでの語学留学中に出会った、修士課程にあるドイツ人の女子学生が、交換留学生として東京にある某大学で日本語を学んでいるということで、会いに行ってきました。


彼女とベルリンで会って言語交換していた中で、僕は、彼女は日本での生活を経験する中で、特に日本社会に対して複雑な思いを抱くことになるだろう、と推測していたのですが、今回日本で会って話を聞いて、やはり彼女は様々な葛藤を抱えているようでした。
特に印象に残ったのが、彼女が日本で住んでいる、大学所有の国際学生寮(外国人学生も日本人学生も利用可能だそう)についてのことでした。
その国際学生寮は現在男女共用なのですが、彼女の話によれば、寮内で酔った男性が女性の住む部屋のドアを激しく叩いた事例があったためなのか、4つある全ての男女共用棟を、男性だけが住む棟と女性だけが住む棟に分ける方針を大学が決定し、それに向けての工事を始めたらしいのです。
彼女は「いくらそんなことがあったからといって男女を別々にしてしまうのは、視野が狭すぎるし、学生同士の交流の機会が減る。しかも全寮生からの意見を聞かずに工事を始めるなんておかしい」として大学側の方針に反対し、近々別の場所に引っ越すことを決めたそうです。


これを聞いて、特に日本人の女性から、変に男性に襲われることがないから安心ではないか、という意見が出ると思いますし、僕も、日本での女性に対する痴漢や性暴力の現状を鑑みると、大学がこのような決定をしたのも無理はない、と思っています。
しかしその一方で、ドイツでの生活を経験とした身としては、彼女の考えも理解できるのです。


ベルリンで暮らしていた語学学校所有の寮も男女共用で、階による男女の区分けも全くありませんでした。
住む前は、学校からそのようなことに関する具体的な話は聞いていませんでしたが、いざ住み始めて最初の頃は、本当に同じ階まで男女の区分けなしで女性からの不満がないのか、と思っていました。
しかし、時が経つにつれて、そのような不満がないのも当然だ、と思うようになりました。
寮内では目が合えば性別関係なく学生同士で声を掛けたり会話したりしますし、授業でも、先生が学生同士で議論させたり意見を纏めたりさせるために2人ないし3人でグループを組ませる時は全く性別関係ありませんし、日本でありがちな、女性に声を掛けるのが恥ずかしい男性とか、男性に声を掛けるのが恥ずかしい女性というのが、語学学校や現地の学生では非常に少なく見えたからです。
僕は、女性に声を掛けるのは少し恥ずかしいし、男性としての僕の言動が女性からどう思われているのか怖い、というタイプなのですが、ベルリンに居た時は、日本に比べて非常にオープンな雰囲気の中で、男性とだけでなく女性とも気兼ねなく話せている、と感じていました。
今は日本にいるので、ベルリンで生活する前の感じに戻りつつあるのですが。。


また、日本では、「女性の男友達或いは男性の女友達は友達関係として成り立つのか」という議論が少なくないですが、そういった議論が不毛に見えるほど、今回会った女性や、他に知り合ったドイツ人男子学生にも、男友達や女友達は普通にいて、会話している時も性別を気にしている様子がなさそうでした。
以上のことを踏まえると、男女間での気兼ねが非常に少ない雰囲気を経験してきた身からすれば、居住区域を性別で全く別にするのは理解できない、ということになるのだと思います。
(但し、ドイツでも性に関する問題はあると思われますので、これはあくまで僕が感じてきたこと、として捉えてもらえれば幸いです。)


彼女と別れて家に戻り、夜にラジオである音楽番組を聴いていると、「男性だけど繊細な曲のリクエストですね」とか「男性でも、ガツガツした曲だけをリクエストするわけではないんですね」という司会者やゲストの声が聞こえてきたのですが、午前中に上のようなことを考えた身としては、これも非常に違和感を覚えてしまいました。
そういうのって、性別関係なくありませんか?
男性だからといって全員がガツガツしているわけじゃないですし(僕が特にそうw)、女性だからといって全員がおしとやかなわけでもないですから(今回会った女性もスポーツ好きで体格が良い)。


「男性だから~」とか「女性だから~」って、何なのでしょうね。。


そういうわけで、ラジオの音楽番組で流れていた曲の中で、改めて良いと思った曲がこちら↓
僕が見ていた某子供番組で良く流れていた曲で、非常に思い出深いです。