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2016/04/02

ソウル首都圏鉄道ぶらり旅‐KORAIL水仁線松島駅近くの仁川上陸作戦記念館を訪ねる!

こんばんは、鉄道旅好きのタケオです。
ソウル首都圏鉄道ぶらり旅第13弾として、第12弾で首都圏電鉄4号線(수도권전철4호선)の安山駅を訪れた後、2016年2月27日に延長開業したばかりのKORAIL水仁線(수인선、スインソン)に乗って、仁川広域市(인천광역시、インチョンクァンヨッシ)松島駅(송도역、ソンドヨッ)近くの仁川上陸作戦記念館(인천상륙작전기년관、インチョンサンニュッチャッチョンキニョングァン)を訪ねてみました!


ソウル首都圏鉄道ぶらり旅第12弾はこちらから


◎KORAIL水仁線


KORAIL水仁線は、京畿道(경기도、キョンギド)始興市(시흥시、シフンシ)烏耳道駅(오이도역、オイドヨッ)から仁川広域市仁川駅(인천역、インチョンヨッ)を結ぶ路線です。
水仁線はかつて南仁川駅(남인천역、ナミンチョンヨッ)(現在の崇儀駅(숭의역、スンウィヨッ))と京畿道水原市(수원시、スウォンシ)水原駅(수원역、スウォンヨッ)を結ぶ、1,200mm軌道の非電化路線として存在していましたが、1973年に南仁川駅~松島駅間が廃止、1995年には水仁線再整備のため、残りの松島駅~水原駅間も1995年に一旦廃止となっていました。
2012年に烏耳道駅から仁川広域市松島駅までが標準軌電化路線として再度開業、そして2016年2月27日に松島駅から仁川駅までが延長開業しました。


現在は首都圏電鉄4号線漢大前駅(한대앞역、ハンデアムヨッ)~水原駅区間の新規路線敷設工事が2017年12月開業に向けて進められており、完成すれば、既存の首都圏電鉄4号線路線を含めて、標準軌電化路線として、44年ぶりに水仁線が完全復活することとなります。
現在水仁線は6両編成での運転となっていますが、全ての駅のホームが10両編成に対応できる余力を持っています。


参考リンク
2016年2月14日付アジア経済新聞 仁川駅~松島駅7.3km 水仁線仁川区間27日開通(韓国語)



水仁線路線図


松島駅に掲載されている水仁線時刻表。
原則15分間隔の運転。


◎安山駅~松島駅


安山駅から終点の烏耳道駅まで4号線に乗り、烏耳道駅で水仁線に乗り換えました。
烏耳道駅での4号線から水仁線への乗り換えは、同一ホームでできるよう配慮されています。
仁川上陸作戦記念館を訪れるため、松島駅で下車しました。


安山駅から4号線に乗車


烏耳道駅で、同一ホームで待機している水仁線車両に乗り換え。


水仁線延長開業のポスター。
非電化路線時代の車両も載っています。


水仁線延長開業と、運行案内を知らせるポスター


松島駅で下車。


松島駅の駅舎


◎松島駅~仁川上陸作戦記念館


松島駅近くの玉蓮峠(옥련고개、オンニョンコゲ)バス停から仁川上陸作戦記念館最寄の丑峴初等学校(축현초등학교、チュキョンチョドゥンハッキョ)バス停までバスで行こうとしたのですが、事前に調べておいたにもかかわらず違うバスに乗ってしまいました。
幸いにも早い段階で気付いて、降りたバス停から歩いて20分程で仁川上陸作戦記念館に着くことができました。
間違ってしまった原因について書くと長くなるので避けますが、改めて旅先では慌てないようにしなければいけないと反省しきりです。。。



バスを間違って乗車。。。


仁川上陸作戦記念館最寄の丑峴初等学校バス停


最寄バス停からでも、距離がある上に上り坂がきつく、徒歩10分程は見た方が良いと思います。


◎仁川上陸作戦記念館


仁川上陸作戦記念館は、朝鮮戦争の初期、北朝鮮軍・中国共産党軍(当時はまだ中華人民共和国が成立していなかった)が釜山周辺を除く韓国の大部分まで攻め込んだことで、劣勢に立たされていた連合軍側が、1950年9月15日、北朝鮮軍・中国共産党軍の背後に位置していた仁川から攻撃を仕掛けたことで、連合軍側が息を吹き返すきっかけとなった仁川上陸作戦を後世に伝えるために、1984年に開館したものです。


無料で入場でき、規模がそれ程大きくなく、僕は1時間程度で観覧を終えました。
館内の資料の殆どには韓国語・英語・中国語に加えて、日本語も併記されているので、日本人の観光客も十分に訪れる価値のある博物館だと思います。


仁川上陸作戦記念館


出ましたレプリカ!
海壁を乗り越えて上陸するアメリカ軍海兵隊の様子を再現したものだそう。


またレプリカ!
現仁川広域市自由公園まで登り、歓声を上げるアメリカ軍海兵隊の様子だそう。


記念館開館当時の韓国大統領全斗煥(전두환)の言葉。
「いかなる理由があろうとも戦争が起こってはならず、このような悲劇が再びこの土地で繰り返されることは絶対にあってはならない。
この道は、国力を伸長させて、平和的統一を成し遂げる道のみだ。」
言葉の前後の脈略が合っていないようにみえますが、流石軍部政権というところでしょうか?


自由守護の塔(자유수호의탑)


仁川上陸作戦の概略説明。
「世界の戦史に残る作戦」という表現が良いのやら良くないのやら。。。


朝鮮戦争の大まかな戦況変遷図


朝鮮戦争の連合軍参加国一覧。
戦闘部隊派兵国が、アメリカをはじめとした16ヶ国。
医療支援国が、スウェーデンをはじめとした5ヶ国。


仁川上陸作戦実行日の状況説明


司令官の人形との写真撮影を促していますが。。。


仁川上陸作戦を指揮したダグラス・マッカーサーは英雄扱い。


仁川上陸作戦の意義と成果説明。
「北朝鮮を袋のねずみ状態に追い込み」という表現が、何とも韓国保守層が思いつきそうな表現。


仁川上陸作戦の経過説明


仁川上陸作戦実行に当たっては、当時GHQ統治下だった日本の港からも、アメリカ軍の戦艦が出港したそう。


「戦争の結果と教訓」及び「終わらない戦争 決して忘れてはならない戦争」


朝鮮戦争勃発時の韓国軍・北朝鮮軍兵力比較


朝鮮戦争時の学徒義勇軍についての説明


朝鮮戦争初期の中国共産党軍及び中国軍についての説明


ダグラス・マッカーサーの書簡


ある在日韓国人が朝鮮戦争に志願参戦した際に、周辺の日本人が送った日本の国旗と寄せ書きだそうです。


◎水仁線新規開業区間に乗車


仁川上陸作戦記念館を後にして松島駅に戻り、水仁線の延長開業区間に乗車しました。
水仁線の烏耳道駅~松島駅間が全線地上区間なのに対し、松島駅~仁川駅間は全線地下区間となっています。


丑峴初等学校バス停から、バスで松島駅に戻ります。


松島駅から再び水仁線に乗車。


仁川駅水仁線ホーム


仁川駅水仁線ホーム中間部はレトロな雰囲気が漂います。


水仁線ホームから徒歩5分程で、首都圏電鉄1号線(수도권전철1호선)ホームに辿りつけます。

◎まとめ


仁川上陸作戦記念館は、中華街や在来市場等の観光スポットからは少し離れているところにありますが、入場料無料で1時間程度で見回ることができるため、特に歴史好きな方にはおススメの博物館です。
仁川を旅行する際に行先リストに加えてみてはいかがでしょうか!


仁川上陸作戦記念館

○行き方
首都圏電鉄1号線東仁川駅(동인천역、トンインチョンヨッ)から幹線バス6系統に乗車、丑峴初等学校(축현초등학교、チュキョンチョドゥンハッキョ)バス停で下車して徒歩10分程、若しくは幹線バス16系統に乗車、松島遊園地(송도유원지、ソンドユウォンジ)バス停で下車して徒歩10分程。

又は、KORAIL水仁線松島駅(송도역、ソンドヨッ)から徒歩5分程の玉蓮峠(옥련고개、オンニョンコゲ)バス停から幹線バス6系統若しくは8系統に乗車、丑峴初等学校(축현초등학교、チュキョンチョドゥンハッキョ)バス停で下車して徒歩10分程

○観覧時間
9:00~18:00(入場締め切り17:30)

○観覧料
無料

○休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
1月1日

※最新情報については、(韓国語のみではありますが)下記ウェブサイトでご確認下さい。
仁川上陸作戦記念館公式ウェブサイト(韓国語)

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