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2016/05/29

トルコ旅行 Part 10 -イスタンブルのボスポラス海峡を船で渡る、ドルマバフチェ宮殿・ラフミ・M・コチ博物館見学、トゥネル乗車

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◎船でイスタンブルのアジア側からヨーロッパ側へ


昼食を取った後は、イスタンブルのアジア側で行き損なっていた、オスマン帝国末期の宮殿であるドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)に行くことに。
地下鉄や路面電車を使っても良かったのですが、せっかくの良い天気だったので、船で渡ることにしました。


1973年にボスポラス海峡を渡る最初の橋であるボスポラス橋(Boğaziçi Köprüsü)が開通するまで、船はボスポラス海峡を渡る唯一の交通手段だったようで、橋やマルマライが開通した現在でも、ボスポラス海峡間では多くの船路線があります。
僕はイスタンブルカードで乗ることのできる公営シェヒル・ハットラル社(Sehir Hatları、トルコ語でCity Line)の船に乗り、カドゥキョイ港(Kadıköy)からベシクタシュ港(Beşiktaş)まで行きました。
澄んだ青空の上に風も強くなく、30分程の快適な船の旅でした!


※参考リンク
Sehir Hatları公式ウェブサイト(英語)



カドゥキョイ港でのシェヒル・ハットラル社の乗り場入口


シェヒル・ハットラル社の船に乗り込みます。


トルコ国鉄(TCDD, Türkiye Cumhuriyeti Devlet Demiryolları)が運営するハイダルパシャ港(Haydarpaşa)。
貨物の量が多かったです。


右側がアジア側、左側がヨーロッパ側


ヨーロッパ側が近づいてきました!


30分程でベシクタシュ港に着きました!


◎オスマン帝国末期の宮殿、ドルマバフチェ宮殿


ベシクタシュ港から15分程でたどり着いたのが、オスマン帝国末期の宮殿だったドルマバフチェ宮殿です。
ドルマバフチェ宮殿は1843年にオスマン帝国第31代スルタン(Sultan)のアブデュルメジト1世の命によりKarabet Balyanというアルメニア人建築家によって建設が始まり、1856年に完成したそうです。アブデュルメジト1世から最後のスルタンであるメフメト6世までオスマン帝国の宮殿として、またトルコ共和国大統領府としても使われたそうで、1938年に共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルク(Mustafa Kemal Atatürk)がこの宮殿で亡くなって以降は博物館として利用されています。


執務や外国要人の歓迎に使われたSelamlikと、一族の宮殿として使われたHaremに入場料が掛かり、それぞれ約1時間のガイドツアー(トルコ語・英語)でのみ入ることができるのですが、時間が限られていたこともあり、僕はSelamlikのみガイドツアーを受けることにしました。
写真撮影禁止ということで、皆さんに雰囲気を伝えられないのが残念です。。。
ロココ様式で建てられたこともあり、イギリス人がデザインした豪華なシャンデリアや巨大なホール、西欧各国から送られた芸術品等が飾られていたりするので、およそ現在のトルコからは考えられないような、ヨーロッパの雰囲気を味わうことができ、当時のヨーロッパ列強・オスマン帝国間の交流がどれほど盛んだったかを知ることのできる宮殿だと思います。


しかし、後に写真を見て気付いたのが、ガラタタワーでもあった外国人料金(苦笑)。
改めて、トルコ語がわかる人に対してはどう対応するのか、見てみたいものです。。。


ドルマバフチェ宮殿入口


ヨーロッパの雰囲気が感じられるドルマバフチェ宮殿内の庭園


Selamlikのガイドツアーを待つ観光客。
中は残念ながら写真撮影禁止。。。


ドルマバフチェ宮殿入場についての掲示。
giriş ücretleriがトルコ語で「入場料」という意味らしいです。
トルコ語表示と英語表示の間で、入場料の差が2倍も。。。


ドルマバフチェ宮殿

○行き方
路面電車T1線カバタシュ停留所(Kabataş)から北西方向に徒歩5分

○営業時間
9:00~16:00

○休館日
月曜日・木曜日

○入場料(外国人料金。。。)
Selamlik・Harem:40リラ(約1,450円)
Selamlik:30リラ(約1,100円)
Harem:20リラ(約720円)

※最新情報については下記リンクをご覧ください。
ドルマバフチェ宮殿公式ウェブサイト(英語)
ドルマバフチェ宮殿|トルコ共和国文化観光省(英語)


◎交通博物館を見学!


続いては、交通・産業・通信に関する博物館であるラフミ・M・コチ博物館(Rahmi M. Koç Müzesi)を見学することに。
ラフミ・M・コチは、トルコで大手財閥コチホールディング(Koç Holding)を率いている実業家の名前だそうで、同じ名前の博物館は首都のアンカラと西部の町アイワルク(Ayvalık)にもあるみたいです。
路面電車T1線エミノニュ停留所(Eminönü)近くのバスターミナルから47系統バスに乗り、Kırmızı Minare停留所で降りると、博物館入口付近にある巨大な戦闘機が出迎えてくれました。


車・船舶・鉄道・航空が展示物の中心ですが、特に興味深かったのは船舶と鉄道。
船舶については、トルコで独自に発展したカイーク(Caique)、イスタンブルに数多くある船着場の模型が展示されていて、イスタンブルにおいていかに船が交通手段として重要であるかを知ることができました
鉄道については、オスマン帝国第32代スルタンのアブデュルアズィズが1867年パリ万国博覧会出席のためイスタンブルからパリに向かう際に乗った車両や、第35代スルタンのメフメト5世が1917年にドイツ帝国第3代皇帝ヴィルヘルム2世と食事をした車両が展示されており、末期のオスマン帝国とヨーロッパとの関係を垣間見ることができたという点で、歴史上の観点から見ても非常に面白かったです


エミノミュバスターミナルから47系統に乗車。


Kırmızı Minare停留所で下車


Kırmızı Minare停留所で降りると、巨大な戦闘機が見えます。


この建物で入場券を購入。


英国シンクレア社(Sinclair)が1980年代中盤に開発したという電動1人乗り車C5。


博物館内の鉄道セクション


トルコ国鉄で使われていたと思われる行先掲示板等


オリエント急行に関する広告等


カイークという、トルコ独自に発展した船の展示


昔ボスポラス海峡間の交通手段が船しかなかったこともあってか、昔から船着場の建物は比較的豪華だったようです。
写真は1950年代のカドゥキョイ港の船着場を再現した模型のようです。


ボスポラス海峡に掛かる橋の一つであるファーティフ・スルタン・メフメト橋(Fatih Sultan Mehmet Köprüsü)の建設は、IHI社が担当していたそうです。


1872年にイスタンブルのヨーロッパ側を走り始めたという馬車鉄道の実物大模型


1928年にイスタンブルのアジア側で走り始めた路面電車の展示


当時ドイツ帝国で使われた後、トルコでも活躍したというG10蒸気機関車



1867年パリ万国博覧会出席の際に当時のスルタンが乗車したという車両


トルコのアルチェリッキ社(Arçelik)がイタリアの会社と合弁で製造したという三輪車Arçelik Triportör


ベンチに優雅に座るおじいさん


博物館入口で整理券をもらうと乗れる狭軌鉄道


1917年にオスマン帝国第35代スルタンのメフメト5世と、ドイツ帝国第3代皇帝ヴィルヘルム2世が一緒に食事をしたという車両ベルリン65(Berlin 65)


米ダグラス社(Douglas)製造DC-3旅客飛行機


英ロンドンで走っていた2階建てバスも展示されています。


道路を挟んで反対側にあるこの建物には、数々の模型が展示されています。


鉄道模型の数々


ラフミ・M・コチ博物館

○行き方
路面電車T1線エミノミュ停留所近くのエミノミュバスターミナルから47・47Ç・47E系統に乗り、Kırmızı Minare停留所下車後直ぐ

○営業時間
火曜日~金曜日:10:00~17:00
土日祝日:4月1日~9月30日は10:00~19:00、10月1日~3月31日は10:00~18:00

○休館日
月曜日

○入場料
15リラ(約520円)

※最新情報は下記リンクをご覧ください。
ラフミ・M・コチ博物館イスタンブル公式ウェブサイト(英語)


◎地下ケーブルカー、トゥネルに乗車


ラフミ・M・コチ博物館の後は、ケーブルカーのトゥネル(Tünel)を乗車体験!
トゥネルは、オスマン帝国第32代スルタンのアブデュルアズィズと契約したフランス人エンジニアのユージーン‐アンリ・ガバンド(Eugene-Henri Gavand)考案の計画に沿って建設され、1875年に運行を開始したケーブルカーで、現在はイスタンブル市交通局(İETT, İstanbul Elektrik Tramvay ve Tünel İşletmeleri Genel Müdürlüğü)が運営しています。
現地ではロンドンに次ぐ「世界2番目の地下鉄」と謳っていますが、僕としてはケーブルカーという印象が強く、ハンガリーの首都ブダペストで走っている、1896年運行開始のブダペスト地下鉄1号線の方が「世界2番目の地下鉄」と言えるのではないかと思いますが、オスマン帝国時代から運行されているということで、歴史ある鉄道路線であることに変わりはありません!


路面電車T1線カラキョイ停留所(Karaköy)付近にある、İETTの表示がある建物がトゥネルの出発点であるカラキョイ駅。
乗車して8分程して、新市街の繁華街であるイスクラティル通り(İstiklal Caddesi)に面したベイオール駅(Beyoğlu)に到着。
これまで僕はイスクラティル通りは急な坂道をわざわざ歩いて行っていたので、「今までの苦労は何だったんだ」と思ってしまう程、イスクラティル通りまでとても楽に行くことができ、しかも他の交通機関より料金が安い(肝心の値段を忘れてしまいましたが、通常の2.3リラの6割程度だったかと思います)ので、坂道を上りたくないという方は躊躇せずに利用した方が良いと思います。


※参考リンク
イスタンブル市交通局トゥネル公式ウェブサイト(英語)


路面電車T1線カラキョイ停留所付近にあるこの建物の1階がトゥネルの乗車口。


トゥネルの歴史を説明していますが、トルコ語がわかりません(苦笑)。


トゥネル運行の簡略模型


カラキョイ駅からトゥネルに乗車!


車両内にある、トゥネルの歴史説明


運転席の後ろから見た風景。
トンネルの構造を見るだけでも、歴史ある鉄道路線であることが伝わってきます!


出発してから8分程でベイオール駅に到着!


トゥネルのベイオール駅


◎イスクラティル通りで夕食


イスタンブルを旅行してきた中で、イスクラティル通りの雰囲気が好きになったので、最終日の夕食もイスクラティル通りにあるレストランで取ることに。
あまり人は入っていませんでしたが、ご飯・メイン料理・デザートの中から好きなものを選んで注文するスタイルで、選んだ鶏と野菜のトマト風煮込み・ご飯(アイランを付けて18.5リラ≒650円)も非常に美味しくリーズナブルで、とても気に入りました!


イスクラティル通りにあるレストランで夕食。


鶏と野菜のトマト風煮込み・ご飯・アイラン


路面電車T2線の車両にしがみ付く子供たち


Part 11へ続く。